日本では、煮込みのミルクティーを「チャイ」と呼ぶことが多いでしょう。
今回は、チャイに合う紅茶と煮込みのミルクティーの作り方を紹介したいと思います。
ポイントだけつかめば、簡単に本格的なチャイを作ることができます。
また作り方の基本が完成すれば、スパイスなどを使用してバリエーションも豊富になり、煮込みミルクティーの世界が広がるでしょう。
誰でも簡単にチャイ(ミルクティー)を入れられる方法も紹介しているので、是非作ってみてください。
チャイとミルクティーについて
チャイとミルクティーについて、どんな飲み物か知っているがそれ以外の知識はない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
チャイ(ミルクティー)を作る前にチャイとミルクティーについて詳しくなることで、より美味しいチャイ(ミルクティー)を作れるようになるため、ぜひ知識として入れておきましょう。
チャイとは
チャイの正式名称は、「インディアンミルクティー」といい、スリランカのティーボード(紅茶局)が、紅茶をたくさん広めようと付けた日本人用の呼び方です。
そして、インドでは紅茶のことを「チャイ」といいますが、紅茶と牛乳を混ぜて飲む文化があるため、チャイ=ミルクティーと認識されることが多くなりました。
チャイの歴史
チャイの誕生は、インドのイギリス植民地時代です。
当時、良い紅茶の茶葉は、イギリスに輸送されており、劣悪な渋みの強い茶葉がインドに残っていました。そのままの状態で飲むことは難しかったため、砂糖を大量に入れる方法が発明され、それが現代のチャイになりました。
チャイ(ミルクティー)に合う紅茶
紅茶専門店ディンブラでは、スリランカ紅茶(セイロンティー)の専門店なのでセイロンティーからチャイに合う紅茶を選んでみます。
UVA(ウバ)BOPタイプ
世界三大銘茶のひとつであるUVA(ウバ)は、力強さがあるのでミルクティー向けです。
クオリティーシーズンは、7~8月のおおよそ2ヶ月になります。クオリティーシーズンのウバは、フルーティーで刺激的な味をもつ紅茶です。
水色は赤みがかった濃いオレンジ色なのが特徴です。
ミルクティーにするとすっきりしたミルクティーになるので、スコーンやショートブレッドなどの脂肪分の多いお菓子とあいます。
RUHUNA(ルフナ)(サバラガムワ)BOPタイプ
ルフナ地方(スリランカ最南端)は、標高が低く茶葉は黒いのが特徴です。
クオリティーシーズンがなく、20日ほどの周期で年間15回くらい茶摘みが行われています。
紅茶専門店ディンブラで輸入しているルフナは、よく熟れた果実のような甘みとふわっとスモーキーな香りで、スリランカの他の地方で作られる紅茶にはない独特の茶葉で人気です。スモーキーな風味がパンチのある甘みを包み込み、口の中ではじけ、ミルクティーでも茶葉の風味をしっかりと感じられます。
一口飲むと気持ちが落ち着くようなミルクティーです。
オリジナルミルクティーブレンド(缶入り紅茶)
4年という歳月をかけて作った、ディンブラオリジナルのミルクティー用の紅茶ブレンドです。
ミルクを注ぐことで紅茶の香りが立ち、コクのあるチャイ(ミルクティー)になります。缶には密閉がしっかりできる内蓋がついているため、湿気に強く長期間の良質保存が可能です。
チャイ(ミルクティー)を作る際のコツ
チャイ(ミルクティー)を作るコツは2つあります。
- 香りと味が抽出しやすい茶葉を使用する
- ミルクの入れるタイミングを気にする
このふたつに注意しながらチャイ(ミルクティー)を作ることで、より本格的な味が出せるでしょう。詳しくは以下で解説します。
香りと味が抽出しやすい茶葉を使用する
チャイ(ミルクティー)を作る際、茶葉は細かいBOPタイプやダスト1など、香りと味を抽出しやすい紅茶が合います。
ただし、あまり細かすぎても個人的には香りが足りないと感じます。煮込みのミルクティーでも紅茶の良い香りを楽しみたいと思うからです。
ミルクの入れるタイミングを気にする
茶葉はよく開かせ紅茶のエキスを十分に出してからミルクを足していくことが最も重要なポイントです。もう一つは、ミルクを入れてから沸騰させないことです。
茶葉が開くまで鍋で煮ていると多少水の量が少なくなっていきます。お好みでミルクを入れる前に水をたしたり、ミルク感が好きな方は牛乳多めで作ってみてください。
チャイ(ミルクティー)の簡単レシピ
1人分のチャイ(ミルクティー)の簡単レシピは以下になります。
材料 |
分量 |
水 |
150cc |
UVA(ウバ)BOPタイプ |
ティースプーン山盛り2杯 |
牛乳 |
200cc |
スパイス |
お好みで |
チャイ(ミルクティー)の作り方
簡単で美味しいチャイ(ミルクティー)の作り方をご紹介したいと思います。
あくまでも紅茶専門店ディンブラ(磯淵)流の作り方です。
【1人分約350cc】
小さな鍋に水(約150cc)を入れUVA(ウバ)BOPタイプをティースプーン山盛り2杯入れ火にかける。
茶葉が開き紅茶の良い香りのがしてくるまで十分に煮ます。この過程が大切なポイントとなります。
茶葉が開かないうちに牛乳を入れてしまうと、香りも味も出ずらくなり満足できるチャイを作ることができません。慌てずに作ることをゆっくり楽しんでください。
茶葉が開いて紅茶の香りがしてきたら牛乳を(約200cc)を入れます。
お好みの色になるまで注いでいきます。
鍋の淵に泡が浮き出て盛り上がったら火を止めます。決して沸騰させないでください。沸騰直前で火を止めるのが美味しいチャイを作るコツです。
沸騰させてしまうとたんぱく質の焦げた臭い(硫黄臭)が強くなってしまいます。
出来上がったら茶こしを使ってティーカップやポットに注ぎ入れます。
チャイのアレンジに使いやすいスパイスはジンジャー、カルダモン、シナモンなど、お好みの量を加えることで様々なチャイのバリエーションをお楽しみくださいね。
チャイ(ミルクティー)で良いひと時を
今回の記事では、チャイ(ミルクティー)の作り方や、作るコツについて紹介しました。
チャイ(ミルクティー)をご自宅で作る方は少ないかもしれませんが、簡単なレシピと調理方法で仕上がります。また、スパイスを使用することで、オリジナリティ溢れるチャイ(ミルクティー)を作ることが可能でしょう。
ぜひご自宅で、自分好みのチャイ(ミルクティー)を作ってみてください!
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댓글 1개
こんにちは。先日ディンブラとヌワラエリアを購入させていただいた者です。チャイを作るために購入し、とても美味しくいただいています!ヌワラエリアは、アイスストレートティでもいただきますが、口当たりがまろやかで、今まで味わったことないとろみを感じました。こちらの記事を拝見して、ウバとルフナがチャイにおすすめと知り、今度購入したいと思います。