「ウバミルクティーが好きなんだけど、上手な入れ方を知らないから教えてくれませんか?」と、よく質問をいただきます。
とっても嬉しい質問です!
ウバミルクティーの正しい入れ方、知りたいですよね?
今回は、ウバミルクティーの基本情報や入れ方、コツについてご紹介させていただきます。
入れ方は、紅茶専門店ディンブラ(磯淵)流です。ティータイムを少しでも美味しくお楽しみいただけたら嬉しいです。
紅茶のウバとは?
ウバミルクティーの入れ方を知る前に、まずはウバの基本情報について知ることが大切です。
基本情報を知ることで、さらに美味しい紅茶を入れられるようになるでしょう。
ウバの基本情報
ウバは世界的にも有名な紅茶です。
その理由を解説していきます。
ウバは世界三大銘茶
ウバは、世界三大銘茶に含まれます。世界三大銘茶とは以下を指します。
上からスリランカ、インド、中国と産地は違うものの、世界で最も有名な三つの紅茶です。風味が良く、世界中の紅茶愛好家から親しまれています。
セイロンの七大紅茶
セイロンの七大紅茶とは、スリランカ産の七つの紅茶を指します。元々セイロンティーは五大産地でしたが、近年は七大産地となりました。
セイロンとは、スリランカの旧国名です。スリランカは紅茶大国として有名で、JICAによると2014年の紅茶生産量は33万8,000トンを誇ります。
ウバ地方について
スリランカの南東部、標高1,600〜2,000メートルのハイ・グロウン区間がウバ地方です。
もともとはコーヒー農園として開拓され、後に茶園として変化していきました。1891年、トーマスリプトンによりウバは世界最高値を叩き出し、その名が世界に広まりました。
ウバの特徴
ウバの効能や味・香り、収穫時期について解説します。
ウバのことに詳しくなることで、気持ちもノリ、更に美味しくウバミルクティーを楽しめるでしょう。
紅茶の効能
紅茶には、リフレッシュと免疫力アップの二つの効能があります。
また、紅茶に含まれるカフェインにより、集中力を高めることも可能です。
さらに、抗酸化作用により細胞を保護したり、体内の毒素を排出する効果もあります。
ウバの味と香り
ウバは、青々しい渋みの強い味わいの紅茶です。その独特な味わいから、人気が高い茶葉です。
また、クオリティーシーズンになると、メントールの爽やかな香りと、フラワリーな甘い香りが特徴的です。
渋みの中にフラワリーな香りがあり、おもしろい味わいを楽しめます。
ウバの収穫時期
ウバは1年を通して収穫される茶葉ですが、その中でも7〜9月に収穫される茶葉は特別です。
7〜9月に収穫される茶葉は「クオリティーシーズン茶」と呼ばれ、1年で最も独特な味と香りを楽しめる茶葉となります。
ウバミルクティーの入れ方
〇茶葉はティースプーン山盛り2杯。
今回はウバBOPを使用。
〇酸素をたくさん含んだ湯(350cc)を勢いよくポットに入れる。
湯を沸かすときに沸かし過ぎると酸素が抜け美味しい紅茶を入れることができないので、ここがとても重要なポイントの一つになります。
おいしく入れることができる目安は、ポットにお湯を注いだ時に茶葉が浮き上がってきます。お湯を注いだ時に、茶葉がポットの底に沈んでしまったようなときは思うような味と香りを味わうことが難しいでしょう。
3〜4分ほどゆっくり蒸らしてください。
〇よく温めたティーカップに常温のミルクを20ccほど入れ、紅茶をカップの9分目まで入れます。そうすることで、温かいミルクティーを飲むことができます。
きれいなミルクティー色のウバミルクティーのできあがりです!
美味しいウバミルクティーを入れるコツ
美味しいウバミルクティーを入れるには、二つの欠かせないコツがあります。
この二つを押さえれば、より本格的なウバミルクティーになるため、ぜひお試しください。
ミルクティーに合うミルクを選ぶ
美味しいミルクティーを作るには、牛乳選びが重要です。
おすすめの牛乳は、低温殺菌63〜65℃で30分間殺菌したものです。
高温殺菌以外ならば大丈夫ともいえます。
低温殺菌牛乳がミルクティーに適しているのは、たんぱく質が焦げた臭いで硫黄臭さがないからです。ミルクティーに使うときのミルクを温めない理由も硫黄臭がしないためです。
低温殺菌牛乳を使うと、口の中のねばねば感がなくスッキリとしたミルクティーになります。
脂肪分たっぷりの洋菓子もスーッと流してくれるので、お菓子やサンドウィッチなどの食事が進むわけです。
ストレートとミルクティーで紅茶の入れ方が異なる
ミルクティーを入れる場合、ストレートで入れるリーフよりも多めの量、蒸らし時間が必要になります。ストレートとミルクティーで入れる量や蒸らし時間は以下になります。
蒸らし |
リーフの量 |
|
ストレート |
3分 |
リーフ3g |
ミルクティー |
3~4分 |
リーフ3~4g |
※1人分はティーカップ2.5杯分(350cc)
ミルクティーを入れる場合、ミルクで紅茶の味が薄くなるため、気持ち長めにリーフのエキスを抽出しましょう。
ウバ以外のミルクティーに合う紅茶
紅茶は味・水色・香りが美味しさの決め手ですが、ミルクティーはミルク選びでも美味しさを変化させてくれます。
また茶葉では、個性的なものを使うと味をマイルドにしてくれます。
紅茶専門店ディンブラは、セイロンティー専門店なのでその中から茶葉を選んでみましょう!
RUHUNA(ルフナ)(サバラガムワ)BOPタイプ
ルフナ地方(スリランカ最南端)は、標高が低く茶葉は黒いのが特徴です。
クオリティーシーズンがなく、20日ほどの周期で年間15回くらい茶摘みが行われています。
黒糖を焦がしたような香りは、スリランカの他の地方で作られる紅茶にはありません。深いスモーキーなルフナ地方の茶葉は、コクがありミルクを入れても香りと味が負けないミルクティーになります。
一口飲むと気持ちが落ち着くようなミルクティーです。
DIMBULA(ディンブラ)BOPタイプ
ディンブラのクオリティーシーズンはおおよそ1〜2月になります。
クオリティーシーズンのディンブラは、香り高く青いキレがあり心地良い渋味を持っています。
ブラックティーでも飲めますが、茶葉を少し多めにいれると癖のないミルクティーが味わえます。
ウバミルクティーをおいしく入れるまとめ
ティーウィズミルク(ミルクティー)をおいしく入れるポイントをまとめてみます。
茶葉の量やミルクの割合は、お好みになります。何度も繰り返し入れていくうちに、自分好みのミルクティーを作れるようになると思います。
ぜひおいしく感じるミルクティー色を探してお楽しみください。