こんばんは!
少し前になりますが、今年のクオリティシーズンのディンブラ茶葉の買い付けがやっと終わりました。
やっとというには理由があります。
通常ディンブラのクオリティーシーズンは1月末〜2月下旬と言われています。
その期間に送っていただいた紅茶のサンプルをテイスティングしたところ、これはクオリティーのディンブラの香りや味ではないと思いました。
そのことをスリランカのお父さんがちょうど日本に来ていたので、直接会いに行き味の感想を伝えました。
すると「タイカさんの言う通り、実はディンブラ地域で雨の日が続いているんだよ。普通の雨ではなく、どしゃ降りなんだ。なかなか晴れる日が続かず、この前に送ったディンブラのサンプルは、その中ではよい方だけどクオリティーとは言えない。今のところ今年はクオリティシーズンがないよ。」と、苦笑いで言われました。
「え?!クオリティーの茶葉が作れないことがあるのか。」
紅茶は野菜やフルーツと同じなので、そういう年があるのは知っていたが、
私の心はとても暗くなってしまいました。
「これから3月末から4月頭にかけて晴れ予報だから、もしその期間に美味しいものが出来たらサンプルを送る。」とお父さんが約束してくれました。
4月に入ってからもなかなか連絡が来ず、もしかして思ってたより晴れる日が少なかったのかなと心配になっていました。
居ても立っても居られませんが、おとなしく数日我慢して待ちました。
疲労困憊です。
ついにお父さんから連絡が来ました!
「タイカさん、実はあの後ディンブラ地域はあまり晴れの日が続かなかったんだ。」
と最初に言われ、とてもショックを受けました。
しかしお父さんは続けて、
「だけど、あるディンブラの紅茶工場だけ奇跡的に晴れたんだよ。
その紅茶工場からサンプルを貰って、テイスティングしたところ、私は自信をもってクオリティーシーズンのディンブラだと言える茶葉だったよ。
タイカさんにもサンプルを送るからね。」
安心して待っていなさいとそう言われました。
いつものことながらですが、私は茶葉のことになると異常なほど心配性になります。
しつこく連絡をしてしまうので、お父さんもまた泰果は始まったと思っていたのでしょう。
首を長くして待っていると、お店に紅茶のサンプルが届いたので、すぐにテイスティングを行いました。
茶葉の入った袋を開けた瞬間に、フラワリーな香りがブワッと広がり、
私は思わず、まだお湯を注いでないのに「いい香り」と呟いてしまいました。
そうしてテイスティングを始めました。
水色(すいしょく)もとても綺麗な赤色で、香り・味も申し分ないほどとっても美味でした。
このディンブラを買い付けすると即決でお父さんに報告しました。
するとお父さんは「良かった!タイカさんならこれを選ぶと思っていたよ。
この紅茶工場にはまだオークションに出さないでくれと言ってあるから、タイカさんの必要としている分は取っといてあるよ。」と、今度は笑いながら言われました。
紅茶のオークションに出さないでキープしておくことが出来るなんて、
お父さんってすごいなぁ、ありがたいなぁと感動してしまいました!
そんなこんなで、やっと2025年のクオリティーシーズンディンブラの買い付けができました。
また詳しい茶葉の鑑定はお店に到着してからお伝えします!
その他ヌワラエリヤのクオリティーシーズンも入荷予定です!
今回のクオリティーシーズンのヌワラエリヤもとても美味しいので、
そちらもお楽しみに!
それでは!