ボストン茶会事件の首謀者
1773年12月16日未明、アメリカマサチューセッツ州
ボストン港で、イギリス議会の植民地政策に反対する一団が、
紅茶を積んだ東インド会社の船に乗り込み、紅茶の箱を海に
投げ込みました。
この事件の首謀者がサミュメル・アダムス(1722~1803)
です。地元ボストンに生まれ、アメリカを独立させた人物です。
本国、東インド会社の紅茶を排除することにより、イギリスが
課した税金や、政策を阻止し、アメリカの独立に向けて立ち上
がったのです。
まさに紅茶が独立の契機になったといっても過言ではありません。
イギリスをボイコットししたにも係わらず、初代大統領に
なったジョージ・ワシントン(1732~1799)は、無類の
紅茶党だったため、彼は
「人は積みに問われるが、紅茶には罪はない」という
名言を残し、堂々と紅茶を愛飲したとのことです。
因みに、サミュエル・アダムスも父方の実家は醸造所で、
若い頃は「麦芽職人のサム」と呼ばれていました。
そんな謂れから今でも、ボストンに行くと
サミュエル・アダムスの肖像が載った地ビールが売られています。。
今年は2月に「30分で人生が深まる紅茶術」(ポプラ社)
を刊行しました。
著書の中でこのサミュエル・アダムスを含めた紅茶の事件に
関係した人物を、人間的にみた歴史の人物として、
私なりに紹介しております。。。