【スリランカ紅茶旅】ウバの山奥で出会った、忘れられない一杯

【スリランカ紅茶旅】ウバの山奥で出会った、忘れられない一杯

2026年夏(9月初旬)、ウバの紅茶工場へ3度目の訪問。

 

今回のスリランカ紅茶の旅では、

思いがけない紅茶との出会いが待っていました。

 

けれど、紅茶工場に到着して最初に知ったのは、

少し残念なお知らせでした。

なんと、ウバのクオリティーシーズンが、まだ来ていなかったのです。

 

雨続きのスリランカ、ウバの山奥へ


2026年夏、スリランカも雨が降り続いていたそうです。

日本もずっと雨でした。

 

ウダプッセラワからウバへ、車は深い山々の間を進みます。

長い山道を超え、ウバの紅茶工場のバンガローに到着したのは夕方でした。

 

到着すると、紅茶工場のマネージャーさん家族が優しい笑顔で

出迎えてくださいました。

 

長時間のドライブで身体はすっかり疲れ切ったため、

この日は工場へは行かずバンガローで休ませていただきました。

 

明日はどんな紅茶に出会えるのか、期待と緊張ではありましたが

即爆睡してしまいました。

 

朝はウバの紅茶工場へ

 

朝食を済ませ、いよいよ紅茶工場へ。

 

工場の中は、乾燥した茶葉の甘い香りや香ばしさ、

青々しい香りが漂っています。

紅茶が生まれる場所ならではの空気に包まれています。

あ、スリランカの紅茶工場に来たという香りです。

 

テイスティングルームには、私が最近買い付けているグレードの

テイスティングカップが用意されていました。

早速エプロンをつけてテイスティングしてみました。

 

 

私が思い悩んで、どよーんとした顔をしていると。

マネージャーさんと工場の方たちが不安そうに近くに来ました。

 

「あれ?私が好む味の茶葉がありません。」と、率直に伝えました。

 

マネージャーさんは、泰果(タイカ)はそう言うと分かっていたと仰いました。

「泰果(タイカ)、雨続きだった。しかし、昨日から晴れ間が出て、

これから数日間は晴れ間が続く。良いお茶が作れるようになる。

工場もこれから忙しくなる。」

 

そして、こんな嬉しい言葉を。

 

「泰果が滞在している間に、泰果好みの茶葉を作ろう。」

紅茶のプロのマネージャーさんが、私の好みに合わせて紅茶を

作ってくれるということです。

 

もともと、ウバの滞在は2泊3日でした。

ところがトラブルがあり、3泊4日になったのです。

今思えばそれが、幸運の始まりだったのかもしれません。

 

天気が回復すれば、工場も本格的に忙しくなります。

太陽の光を浴びた茶葉は、少しずつ香りを蓄え、

美味しい紅茶へと姿を変えていきます。

 

そして、私好みの紅茶が出来上がるのかもしれない。

 

紅茶は自然と人が作るもの。

人間の都合だけでは、思うようになりません。

 

紅茶工場の中の茶葉を見て

 

萎凋の工程です。

生の葉をしおらせ、水分を抜いて柔らかくする工程です。

天候が悪かったときの葉を見せていただきました。

「これは、水分が多すぎて美味しい茶葉はできない。触るとわかるよ。」

 

本当だ。重い感じがします。

雨続きの茶葉はこんなにも重くなるんだ…。

天候でこんなにも変わることを確認できました。

来てよかった。

このことは、現地に来て最も勉強になったひとつでした。

 

あれ?この紅茶美味しい!

 

テイスティングルームでは、ティータイムの準備をしてくださっていました。

テーブルの上には、ティーフードと紅茶が用意されていました。

 

カップに注がれた紅茶は赤い美しい水色(すいしょく)です。

先ずはブラックティーで。

ひと口飲んだ瞬間、思わず声が出ました。

「あれ?このお茶おいしい!」

すっきりとした口当たりの後に、紅茶らしい力強さがあります。

喉を通った後に、ほのかな甘みとウバらしい爽やかな余韻が残りました。

 

先程のテイスティングでは、好みの紅茶に出会えなかったのにこれは何物だ?

不思議そうにしている私に、マネージャーさんが教えてくれました。

 

「今できた紅茶だからだよ。ミルクを入れてごらん。よく合う。」と、にやり。

できたばかりの紅茶。

そして、茶葉はBOPF。

 

「この紅茶、今飲んでいる茶葉を日本のお客様にお土産したい!

トランクに入るだけたくさん持ち帰りたい。用意してもらえますか?」

本当においしくてびっくりしたので、思わず言葉に出てしまいました。

 

新茶独特の茶畑が目に浮かびそうな鮮度が良い風味です。

よく父が言っていた、「紅茶は野菜。」を思い出した瞬間でした。

 

紅茶は、自然と人の手が一緒になって生まれるもの

いつも良い条件ばかりとは限りません。

雨の日もあれば、霧に包まれる日もある。

思うように茶葉が育たないこともあります。

 

だからこそ、その年、その季節、その場でしか出会えない味があるのだと思います。

スリランカの山奥まで足を運び、現地の方々とお話をし、紅茶の変化を知り、

一杯の紅茶を味わう。

今回の紅茶の旅は、そんな奥深さを、あらためて教えてくれました。

 

山道のドライブでは、体がクタクタでしたが(笑)、ここまで来た甲斐がありました。

 

山の冷たい空気、工場に漂う出来たての茶葉の香り、

そして口の中に広がったウバの味わい。

全てが重なり、忘れられない一杯の紅茶になりました。

 

今年買い付けるウバのクオリティーシーズン茶葉は、

作ってもらう事になったので、紅茶工場からバンガローへ戻った後は、

マネージャーさんのご家族と楽しい時間を過ごしました。

 

紅茶の話だけではなく、スリランカの人々との交流。

 

その様子は、次のブログでお届けします。

 

この美味しかったウバ(BOPF)はこちらから!

 

どうぞお楽しみに!

 

 

 

 

 

 

 

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