イギリス紅茶紀行・・・No.3 エディンバラ城の 「運命の石」SCONE ~~~~~~~~~~~~~~~ 「運命の石」・stone of destiny, これがアフタヌーンティーの 伝統的なティーフード、スコーンに名付けられる元になったものです。 今回の旅の目的は、このスコーンの石を見るためでした! 66cmx41cmx28cm、重さ152kgです。 9世紀の半ばケネス1世が、スコットランドを統治し、現在のパース にスクーン城(SCONE)を築きました。その際、この石の上に乗り 王になるための戴冠式をしたのです。 この「運命の石」は紀元前、聖地パレスチナで聖ヤコブが頭を 乗せて体を休めたと言われた伝説の石です。 それがアイルランドに渡り、スコットランド伝わったものなのです。 スコットランドでは13世紀まで戴冠式ではこの石の上に乗って 王が継承されてきましたが。1296年イングランドのエドワード1世が スコットランドに攻め入り、戦利品としてこの「運命の石」をロンドン のウエストミンスター寺院に持ち帰り、その後、この石を木製の 椅子の下にはめ込んでしまいました。 イングランドでは戴冠式のときはこの椅子に腰掛けたので、 スコットランドの人々は、屈辱を感じてきたと言われています。 しかし、1996年になって、700年ぶりに「運命の石」はスコットランドの エディンバラに返還されました。。。。。。 焼き菓子のスコーン(SCONE)は、この運命の石と、戴冠式を 行ったスクーン城の名前が付けられたお菓子です。。。 イギリスのアフタヌーンティーでは、必ずスコーンが出され、街中 のカフェでも「クリームティー」と名付けられて親しまれています。。。 今回は、ここを皮切りにホテルやカフェ、有名なスコーンの職人 にも会い、スコーン尽くしの旅となりました。。。。。。
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私がティーマスターになるまで②クオリティーシーズン茶葉の特徴を知る
私が一番と言っても過言ではないほど、今回のレッスンでテンション上がっていたのがテイスティングだ。 今まで私がやっていたテイスティングは、『美味しい』という感覚的理由だけで輸入していた茶葉を選んでいた。まあ、美味しいには変わりないのだが。 今回スリランカでテイスティングを学ぶことにより、本格的にきちんと香り、味、水色(すいしょく)を見極めることができるようになりたいと思っていた。 学校に着いてわくわくしていると、先生が「じゃあ始めようか」と。 いざレッスンが始まると、口にズズーっと空気と一緒に含んで、口の中で転がすように回し、飲まずに吐き出すと「色はどんな色をしている?味はどんな感じだ?香りはどんな香りだ?」と一気に聞かれた。 「この紅茶はハイグロウン茶?それともミディアム茶?ロウグロウン茶か?」質問攻めされた。 私はおぼつかない英語で「この紅茶はハイグロウン茶だと思う」「ディンブラだと思うけど香りは違う感じがする」などなるべく細かく話した。 先生は私のテイスティングにとても興味をもって聞いてくれた。 かなり表現が独特だったみたいで、そんな表現をするかと物珍しい顔でみられたのが印象的だった。 一回のテイスティングで何十種もの茶葉を見ていくのだが、どうやって良いクオリティーかを判断しているのか聞いてみた。 そうすうるとハイクオリティーの紅茶とそうでない紅茶の見極め方・特徴を教えてもらった。 ハイクオリティーの茶葉は、どの項目も『強い』とのことだ。 例えばディンブラの茶葉なら、 ・香りは華やかさが強いものである。 ・水色は濁りのない赤色で茶葉の色も真っ黒なものが良い。 ・味は華やかな風味かつ後味の渋みが強いものである。 私は、「渋いのが良いの?」と疑問に思い考えていた。 そうしたら先生はすぐに、「タイカは渋い・強いのが苦手だよね!君のテイスティング見ていたら分かるよ。顔に出やすいタイプだからね」笑いながら言っていた。...
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私がスリランカでティーマスターになるまで①
2024年夏、スリランカへ渡りティーマスターの勉強と試験を受けに。 私(磯淵泰果)が、なぜスリランカでティーマスターになろうと思ったのか? セイロンティーの勉強をなぜ、本場のスリランカで始めたのか。 忘れないように、少しずつブログに書きとめたいなと思う。 スリランカでティーマスターになる勉強を始めた理由 簡単にはっきり言いうと…『父』が亡くなり、いないから! 紅茶について詳しく知っていた父から直接教わることが出来ないので、 それだったら紅茶の本場スリランカで学ぼうと思ったのがきっかけ。 質問しても答えてくれる人がいないじゃない! 今は、お空の上にいるから仕方がない。 お空の上で見守っていただけたらそれで良い! 大好きなセイロンティー(スリランカ紅茶)をもっともっと知りたい気持ちでいっぱいなので、 「スリランカで紅茶の勉強をして、資格を取りたいです。」と、スリランカのお父さんのように接してくださっている紅茶の師匠に相談したら、 「OK!すぐに手配するよ。大丈夫だ!」と速攻で伝えてくれた。 私のワクワクは、ここからスタートしたのだ! 好きな紅茶 私はスリランカの紅茶(セイロンティー)が特に好きでたまらないのだ。 ある時、茶葉を見ながらテイスティングをして紅茶が口に入ってきた瞬間に、口の中で広がる味と香りが同じものがないことに気が付いた。 同じ茶園の茶葉でも、季節、天気、茶葉のグレード、茶葉が作られた日、誰から購入するかで輸入する茶葉の味が決まると思った。 私が営む紅茶専門店ディンブラでは、常に美味しい!と納得できる紅茶を仕入れたい。 そんなことは贅沢すぎるのか?出来るのか?出来ないのか?...
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今回輸入したキャンディ茶葉について
こんにちは! やっと到着した2024年クオリティシーズンディンブラとヌワラエリヤと一緒に、今回キャンディ茶葉も輸入しました。 そのキャンディの茶葉について今日はブログにしました。 昨年輸入したキャンディの茶葉と今年輸入したキャンディの茶葉でテイストがかなり異なります。 入荷してから毎日もやもやした気持ちでいました。 考えた末に結論を出しましたので、ごたごた書きますがお付き合いください。 紅茶専門店ディンブラの2023年キャンディ 昨年の2023年キャンディの特徴は、蜂蜜のような強い甘い香りと無花果を剝いた時の優しい青っぽい香りに引き付けられます。 水色は真っ赤で思わず見とれてしまいます。口に入れた途端、甘みを強く感じ、青い味が口の中をさっぱりとさせてくれます。 紅茶には渋みという美味さがありますが、こちらのキャンディは口の中全体に広がる心地良さです。 水色はこのようなものです↓↓ 紅茶専門店ディンブラの2024年キャンディ 今年2024年のキャンディの特徴は、ほんのりと甘い香りとキャンディ茶葉では珍しい程よい渋味があります。 風味も優しくマイルドで若干トロミを感じます。 紅茶の渋味は、前回のものと違い口の中全体ではなく一箇所に集中します。 水色は赤みではなくイエローオレンジの明るい水色です。 写真のような色味です。↓↓ キャンディの茶葉の結論 全く二つともテイストが異なるキャンディなので、とてももやもやして考えましたが、もやもやして落ち着かないので、しばらくの間は店内販売・オンラインストア共に両方販売しようと結論を出しました。 個人個人でお好みの美味しさを感じる紅茶を飲んでもらいたい!と考え、そのように決断致しました(*^▽^*) ...